発熱外来
Fever
発熱外来はご予約が必要です。熱が高くなくても、風邪のような症状があり、身近にインフルエンザや新型コロナの方がいらっしゃる場合は、発熱外来をご受診ください。
風邪
風邪の特効薬はありません。抗生物質では治りません。それでもお薬は意味があります。
風邪は、正式には「風邪症候群」といって、上気道(鼻やのど)の急性炎症の総称です。原因の90%は様々なウイルスで、粘膜から感染して炎症を起こします。
くしゃみ、鼻水、鼻づまり、のどの痛み、咳、たん、といった症状はすべて、体が異物と戦って追い出そうとする体の働きの結果です。発熱は、異物の侵入により体に異変が起こったことを知らせると同時に、免疫の働きが活発になっているサインです。
【甘く見て合併症を起こすとやっかいです】
症状はたいてい感染後2日以内に現れ、完全に回復するまで7〜10日間かかるのが通常です。発熱が3日続くことはほとんどありませんが、一部の症状は3週間続くこともあります。
人が1年間に風邪をひく回数は平均3~6回です。ただし、抵抗力の弱い子供や高齢者の場合、風邪をひく回数は多くなる傾向があります。
ただし、風邪をひいている間に別の細菌に二次感染し、色のついたたんが出たり熱が続いたりすることもあります。細菌感染の場合は抗生物質による治療が必要です。
また、風邪がきっかけで中耳炎や副鼻腔炎、さらに気管支炎、肺炎、脳症などの合併症を引き起こすこともあります。
【特効薬がないのに、薬を使うワケ】
たいていの風邪に特効薬はなく、最終的には自然治癒力が勝負です。そのため、体がしっかりとウイルスと戦い、回復に向かうよう、サポートすることが重要です。
そのため栄養や睡眠などに加え、適切な対症療法薬によって、熱や頭痛、くしゃみ、鼻水、咳、倦怠感、頭痛、食欲不振などの苦痛を和らげ、体力の消耗を減らすことが重要です。